茨城県常総市にある日帰り温泉施設『天然温泉 きぬの湯』を訪問した。
きぬの湯は、標準的なスーパー銭湯の佇まいでありながら、浴槽のほとんどに本格的な源泉掛け流しの湯を導入しているという、圧倒的なこだわりを持つ温泉施設である。重重厚感のあるナトリウム塩化物泉や専門の物産館など、温泉地ではない地で提供される本格派の魅力とその全貌を本記事で紹介していく。
なお、同じ茨城県にある内原鉱泉(うちはらこうせん)も訪問しており、訪問記事はこちらから。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 天然温泉 きぬの湯 |
| 所在地 | 茨城県常総市内守谷町きぬの里1丁目5-6 |
| 料金 | 平日1,700円(会員1,400円)、土日祝1,950円(会員1,650円) フェイスタオル付 |
| 泉質 | ナトリウム塩化物泉 |
| 浴槽 | 内湯複数、サウナ、水風呂、露天風呂複数 |
| 営業時間 | 9:00~23:00 |
| 公式サイト | https://www.kinunoyu.com/ |
浴場と温泉の特徴 #

浴室の扉を開けると、そこには湯好きの心を躍らせる光景が広がっている。内湯から露天にかけて、陶器や桶を用いた趣のある浴槽が点在し、身体に刺激を与える電気風呂や、心身を解放する寝湯、そしてサウナと、日帰り施設に求めるラインナップはすべて揃っている。特筆すべきは、リハビリテーションを彷彿とさせる珍しい歩行湯の存在だ。機能的な設備が整う一方で、この施設の真骨頂は質にある。

温泉地というわけではないこの地で、なんと浴槽のほとんどが源泉掛け流しという贅沢な仕様なのだ。ナトリウム塩化物泉の湯は、私好みのしっかりとした重厚感があり、肌を包み込むたびに身体の芯から熱が沁み渡る。
浴室の壁に目をやると、温泉評論家としてその名を知られる松田忠徳氏のコメントが掲げられている。名立たる温泉地を巡り歩いた権威が、この地方の日帰り施設で足を止め、その湯の力を認めているのだ。
温泉地ではないからという妥協は一切ない。その事実は、松田氏の言葉以上に、湯から上がった後もいつまでも消えない身体の火照りが証明している。茨城の地にこれほどまでの本格派が潜んでいること。それを知っているという悦びが、再訪の足をさらに軽くさせる。
館内施設 #

訪問時は利用しなかったが、館内には食事処や休憩所がある。飲料の自販機もあり、私は恒例のコーヒー牛乳を頂いた。瓶入りが無く、紙パックだったのが残念である。

また、温泉のある建屋を出ると、真向かいに土産物を売っている物産館があった。物産館では、地元の野菜や果物の他、地元で作られた酒や調味料などが売っていた。スーパー銭湯によくあるちょっとした土産スペースでは無く、やはり専用の建屋がある分、売り場スペースも広く見所があった。
まとめ #
きぬの湯は、一見すると標準的な日帰り施設だが、一歩浴場へ入れば、贅沢な源泉掛け流しを楽しめる圧倒的なこだわりが隠された名湯である。重厚感のあるナトリウム塩化物泉は身体の芯から温まり、湯上がり後もいつまでも火照りが消えない本格的な泉質を誇っている。
温泉地ではないからと侮ることなく、とにかく泉質の良さや本物の源泉掛け流しにこだわりたい温泉好きの人にお勧めである。また、広い物産館や多彩な設備も揃っているため、日常の中で手軽に質の高い癒やしを求めたい人や、茨城近郊で本格的な温泉体験を味わいたい人にも向いている。